【S20レート1884】黒バドカイリュー無双

※一応レンタルは出しておきます。

 

【はじめに】

シーズン20お疲れ様でした!!初めて最終3桁を取れたのが嬉し過ぎて構築記事という形で残しておきたいと思ったので記事を書こうと思います。

 

【結果】

TNシャナ=ミア 最終941位 レート1884

TNの由来はスパロボJに登場するシャナ=ミア・エテルナ・フューラさん。ちょっと好き。

 

TNツルギ  最終999位 レート1880

 

【コンセプト】

・黒バド対策をしている相手に黒バドとカイリューを通す。

・相手を上から殴って沈める

 

【構築経緯】

スカーフミライ軸、鉢巻コライ軸、チョッキコライ軸、襷黒バド軸等々様々な構築を触りながら最終日にどんな構築を使うか考えていたが、31日になっても上手く対応範囲を広げる事が出来ず、噛み合いによって勝敗が決まる事が多いように感じた為上から殴って全抜き、というゴールを目指す事で少しでも緩和できるのではと考えた。また、襷黒バドを使っていた際にマッチングする構築に自分の黒バドが、「イーユイやディンルーでダメージを減らしながら黒バドを削っていく」、「スカーフミライドン等で上から高火力で殴って倒す」という処理方法をよくされた為、スカーフ黒バド+HDステロ撒菱ディンルーによってそれらのポケモンを黒バドで上から倒せるようにすれば勝てると思った為その2体を採用。

次にディンルーに対して後投げされがちな連撃ラオスへの対応、ゴツメと神速での削り、ステロ+竜舞+ノーマルテラス神速での積みエースとしての運用、神速で削り残しを狩る役割を期待してHAゴツメカイリューを採用。

次に黒バドを通す為の削り、黒バドの削り残しの処理をどちらも行える襷枠として襷パオジアンを採用。

最後に勝てなかったテラパゴス、ルナアーラ、白バドに少しでも対抗する為炎オーガポン、ポイヒキノガッサを採用した。(ここの2匹は目に見えて改善の余地があった気がする。)

 

【個体紹介】

 

黒バドレックス 臆病H124B100C108D28S148

こだわりスカーフ フェアリーテラス

 

アストラルビット サイコキネシス 

テラバースト トリック

 

HB・・・特化コライドンの逆鱗最高乱数切り耐え

HD・・・特化ミライドンのイナズマドライブ確定耐え

S・・・最速ツツミ抜き

A個体値0

 

構築の軸。テラスタル+耐久振り+スカーフで大抵のポケモンに対して上から2回殴る事ができ、ステロ+撒菱+特性を組み合わせる事でイーユイを始めとした対策枠を貫通出来るだけでなく、1体突破したら止まらない全抜き性能を発揮するのが非常に面白かった。お願い倒して!!って言ったら大抵倒してくれた最高のポケモン

全抜きエースとしての性能も然る事ながら、コライドンや相手の黒バドレックスにテラス圧力を掛けながら対面的に殴り、倒した場合は裏のポケモンまで殴れ、倒せなくてもカイリューやパオジアンで削り残しを倒すとテラス権の残った状態でパオジアン+カイリューで相手の残りのポケモンと殴り合える為、対面的な選出をした際にもかなり強かった。

また、耐久に振る事で行動回数が増えるだけでなく黒バドを受け出すという選択肢が生まれることもあった。

技構成はタイプ一致最高打点のアストラルビットとサイコキネシス、フェアリー打点確保の為のテラバースト、受けを崩す際に使うトリック。(詰めの盤面で活きることもそこそこあった。)

ラスタルは黒バドの技が通しずらい悪に対しての耐性、テラバーストによる打点の確保の為にフェアリーテラスを採用した。

また、構築の見た目がスタン系統に近い為か、相手が襷前提で殴って来たりスカーフを切ったような動きを取って来る事があり、それで勝てた試合も何試合かあった。

 

ディンルー 慎重H252B52D204

食べ残し 鋼テラス

 

地震 ステルスロック 撒菱 吹き飛ばし

 

(流用個体の為調整意図不明)

 

組み始めに入った一匹。主に黒バドで居座りたくない場面で後投げしたり初手ミライに合わせたりした後ステロ撒菱を撒くなどして黒バドが全抜きする為のお膳立てをする。昔キョジオーン軸を使っていた際にステルスロック+サーフゴーでイーユイが動きにくくされた経験から着想を得た。

技構成はステロ撒菱に加えてイーユイダイナに抜群が突けるタイプ一致打点の地震、起点回避+ステロ撒菱と合わせて削りを行える吹き飛ばし。

ラスタルはキラースピンを意識して鋼。基本的に切ると弱い為切らなきゃいけなくなる展開を避ける事を意識した。

 

カイリュー 意地H244A252B4D4S4

ゴツゴツメット ノーマルテラス

 

神速 燕返し 竜の舞 羽休め

 

一般枠最強格のポケモン。神速+マルチスケイルで対面的に動けるだけでなくゴツメと神速による削り、ステロ+竜舞+神速による積みエース等様々な役割をこなせた。ステルスロックとの相性もそうだが、黒バドレックスの削り残しを神速で削る動きや、ステロ撒菱では削りが足りない場合に相手のディンルーを削って黒バドでスイープ出来るようにしたり、相手の黒バドにこちらの黒バドでテラスを吐かせながら削ると裏のカイリューの神速が通るようになるなど、とにかく構築単位で上手く噛み合せる事が出来たと思う。最終日にはあまり当たらなかったがミライドン+電気テラバパオの並びに対して受け出しは何回も出来ないためミライディンルー対面orディンルーミラーを作ってステロを撒いて黒バド受けとカイリューを対面させて竜舞を積めばパオジアンを上から倒し、ミライドンも倒すor黒バド圏内に押し込む事が出来た。

技構成は神速に加えHP管理をする為の羽休め、積みエースとして運用出来るようになる竜の舞、ウーラオス処理に重きを置いた燕返し

ラスタルは神速のリーチを伸ばすノーマル。

 

パオジアン 陽気AS252B4

気合いの襷 ゴーストテラス

 

不意打ち 氷柱落とし カタストロフィ 瓦割り

 

A・・・振り切り

S・・・135族に同速を仕掛ける(主にパオミラー)為最速

B・・・端数

 

最強の襷枠。ディンルーの出しずらい構築に対して対面的に選出出来るようにしたりカイリューの通りが悪い構築に対してカイリューの代わりに出すなどした。黒バドの通せそうなコライドン構築に初手コライに合わせて出し、テラス圧を掛けながらカタストロフィ+不意打ちでコライドンを削った後カイリューor黒バドで上から倒してからテラス権をこちらだけ残して試合を始めるという流れをたまにやった。

技構成はタイプ一致打点であり怯みによる上振れが起こりうる氷柱落とし、コライミライの炎や水テラスを殴れ、HPが1でも残っていれば相手のスカーフ黒バドやメタモンにコピーされた黒バドを止められる不意打ち、パオジアンのテラス圧力を活かすカタストロフィ、壁構築に抗え、パオミラーでの打点になる瓦割り。

パオジアンのカタストロフィが本当に強く、環境topのコライミライ黒バドを始めとした多くのポケモンにテラス圧を掛けながらも耐性変化テラスを無視して強制的にHPを半分削れるという事は、耐性変化テラスの強みである「ダメージを減らし、裏の圏内に入らないようにする等して行動回数を増やす」という事をさせないことになる為、相手にテラスタルを強く使わせないという事が可能になる他、カタストロフィ+瓦割りがある事で一定数いたオーロンゲ+積みエースのオーロンゲに対してカタストロフィ→氷柱落とし→瓦割りと入る事で壁を残さず突破しにいく事が出来た。

ラスタルは神速を透かせるゴーストにしたが一度も切らなかった為悪、氷、ステラ辺りで火力を上げても良いかもしれない。

僕は最終日構築を作る度にパオジアンが構築に入って来て、落とし外しで負けたり氷柱怯みで最終戦勝ったりとパオジアンに振り回されていたが、今期は構築のパワーが高かったのか、最終日に氷柱カタストロフィを外した試合ですらほぼほぼ勝つという事が起こった。ポケモンSVにおける相棒枠なのかもしれない。

NNの由来はデート・ア・ライブという神作品より

 

炎オーガポン HB252A4

竈の面 炎テラス

 

棍棒 パワーウィップ 剣の舞 光合成

 

諸説枠その1。ホウオウテラパゴスルナアーラに抗う為に入れたが最終日にホウオウとマッチングせず、対テラパゴスの勝率も50%だったため入れたのが正解かは分からない。ただ、最終日にゴリランダー、ママンボウを1回ずつ破壊してくれたり相手のコライドンの晴れにタダ乗りして結構な仕事をしてくれたりHBに硬いお陰でザシアン軸に出しにいけたりと役割対象以外でも要所要所で活躍してくれたポケモン。31日に急ぎで組んだ構築ということもあり、炎オーガポンとキノガッサは軸の4体に比べて考察量が少なかったからか、出しどころも立ち回りもそんなに上手く出来なかったように感じる。

 

キノガッサ  陽気H204A4B44D4S252

毒毒玉 水テラス

 

守る 身代わり キノコの胞子 地均し

 

H・・・8n+1

S・・・最速

残り適当

 

諸説枠その2。白バドのトリル構築に対して投げるつもりで採用したが最終日計4回しか投げなかったしトリル構築には3分の2負けた。ただ別の保管枠を最後まで思い付かなかったのと相手がポイヒガッサで詰む展開ケアしたりアカツキガチグマとかヘイラッシャ出しにくくなるよな~とか思いながらずっと採用してた。若干アカツキガチグマは出てきにくかった気がする。

ラスタルTODの時間稼ぎでしか切ってないしボックスにいた個体の持ち物技調整弄って使っただけだから何意識か分からない。

技構成は遅いポケモンを嵌めるためのみがまも胞子、キラフロル処理出来るs操作技の地均し。練度が低かった。

 

【選出について】

 

選出はほとんど黒バド+ディンルーカイリューパオジアンから2体で相手の構築に受け出し出来なさそうなポケモンがいたら初手にテラス込みでそのポケモンに対面勝てそうなポケモンを置く事が多かったです。

 

対コライドン

ステロ撒菱の通りが良さそうかどうかを考える。相手の構築を見てコライドンをバドorパオで削ってからテラス権を残して裏のポケモンで上から倒して試合を始めるかを決めてた。炎オーガポンがたまに出てきた。

 

対ミライドン

サイクルっぽさが強いミライドン構築は初手ディンルーでステロ撒菱を撒いて黒バドを、ミライパオラオスディンルーみたいな崩し性能の高そうな構築に対してはテラス込でも良いからパオに初手枠+ディンルー+エースという形が多かった気がする。終盤になればなるほど当たらなかった。

 

対黒バドレックス

他の伝説に比べて壁構築が多かった。ディンルーをいじめるポケモンが多くなければディンルー黒バドで黒バドを吹き飛ばせるようにする事が多かった。壁構築はパオジアン絡めて頑張ってた。

 

対ザシアン

ザシアンに剣舞+草分け×2をされたらほぼ詰み。ザシランドライコは原案が噛み砕くランド+ノマテラバクアライコで黒バドを重く見ていた為それらは可能な限りケアしていたがそれ以外は黒バドを通しやすかったイメージ。

 

対テラパゴス

難しい。理想的な展開としてはディンルーで色々撒いてテラスシェルを発動させないで殴りきるorオーガポンで予め積んでおいて破壊するって展開だけど取り巻きの種類が豊富かつ一目見ただけでそのポケモンの役割を完全に把握しきれない場合があった為、対応に苦戦を強いられた。

 

対白バド

キツイ。最終日に3回しか当たらなかったからレートを吸われまくる事にはならなかったが白バド軸の受けサイクルと連続技を持たない白バドをキノガッサで嵌めて誤魔化した。考察不足。

 

カイオーガ

基本的にパオカイバドの選出になる。ゴリランダーに炎ポン後投げから余裕があるのでパワーウィップを押したら裏のカイオーガが吹っ飛んでく展開が2回程起こった。マッチングする度に窮屈な思いをしていて微不利位の感覚だったが小さくなるベトンに全てを避けられた1試合以外全部勝てた。

 

ルナアーラ

スタン系統に入っているルナアーラはスカーフ眼鏡が多い印象があるのでディンルーを絡めて黒バドの全抜きルートを狙った。それ以外はHB瞑想がほとんどだと思ったためオーガポンを通しにいった。

 

対ムゲンダイナ

ディンルーでステロ撒菱撒いて黒バドで頑張ってたらなんか勝ってた。最終日そこそこ当たったけど1回以外負けた記憶がない。グライオンが挑発を持っているとディンルーが嵌められるため注意。

 

対ルギア

初手のバドで相手のポケモンを貫いてルギアにテラスと再生を使わせ、ディンルーパオジアンで殴る。毒菱キツいよ~って思ってたけどキノガッサの圧力か何故か出てこない事も結構あったため、上手く噛み合った。

 

 

【感想】

初めての最終3桁。嬉しさのあまり勢いだけで記事まで書き始めてしまう位には嬉しいです。勝てたからというのも大きいですが軸の黒バドディンルーカイリューパオジアンのパワーがめちゃくちゃ高くて非常に楽しかったです。

自分は構築作り、特に絶対的なパワーの高い構築を作る事に苦手意識があったのですが、他の人の構築等から着想を得た部分はあったものの自分で考えて組んだ構築にめちゃくちゃ強いと思え、最終日に沢山勝った上で初最終3桁まで取れて自分としては上出来も上出来です。

ただ記事の内容からも垣間見えていそうですが保管枠の炎ポンキノガッサの様に詰めの甘い部分も多く、実際の対戦でも相手の型を大胆に割り切ったり一点読みしたりして立ち回る事も多く、この結果が噛み合い&上振れなんじゃないかという気持ちも少しばかりあります。

しかしそのような上振れ、噛み合わせもシーズンを通して500戦近く戦った経験や考察に基いたものでそれらが欠けていた場合は噛み合いも起こせず3桁に挑戦する事すら出来なかったと思う為、自分の順位を最も高くする努力と言えなくはないんじゃないかなと思った。

ただ自分の得る結果を最良の物とする為の努力と自分自身の能力を高める為の努力は別物である部分も多いと思うし今の自分が完璧でなく、向上心を持てているならそれは伸び代があるという事だと信じない訳にはいかないので、もっと上手くなり、噛み合いを減らして勝つべくして勝てる人間になりたいと思った。

 

【結果画像】